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■京都美山町「かやぶきの里・北村」 民俗資料館再建の
あゆみ
平成13年10月中旬の状況です。
「はり」や「こやはしら」が建ちました。
棟上前日の写真です。
平成13年11月22日には、餅まきをしてみんなで祝いました。
平成13年12月上旬には屋根葺きの準備も完了しました。
年内には屋根葺きを終わらせる予定でしたが、
天候が不順なため作業が思うように進まず、
平成14年1月中旬まで作業が続く予定です。
平成13年12月23日には「破風(はふ)」が上がりました。

平成14年1月12日の写真です。平成14年1月8日で屋根葺き作業は終了しました。
築200年と言われる民俗資料館ですが、今かやぶきの里で一番新しい屋根です。


茅葺屋根の葺き替え〔茅葺の材料〕
 
私たちの地区(北村)では、茅葺のことをくず屋葺とも言い、茅、麦わら、麻の軸木(おがら)を組み合わせて屋根を葺いていました。一番重要な材料である茅にはオガヤとメガヤがあり、オガヤは集落の周辺に、メガヤは山の高いところに自生しています。メガヤの方が茎が細く、穂が短いため緊密に葺けるので、材料として適しています。最近では茅場が少なくなり、その確保に苦心しています。
茅は11月から雪が降るまでの間に刈り取り、径30cmほどに束ね、それを10束余りまとめ、円錐形に立てておきます。
これをカヤタテと言って、翌年の3〜4月まで屋外で乾燥させます。
茅の分量は、締(シメ)と束(タバ)があります。締というのは4mの縄で結んだ茅の分量をいいます。束はそれぞれが適当に束ねたもので、一束の大きさはまちまちです。このため正確な分量を伝えるときは、締で表現するのが普通です。ちなみに1締は15〜30束ぐらいに相当し、屋根全体を葺くためにはおおむね250〜300締の茅が必要となります。 

茅葺屋根の葺き替え〔茅葺の技法その1〕
下地(足場)ができると軒先から葺きはじめます。まず、おがらをシタジ竹の上に並べ、わら縄で竹に直接編みつけていきます。その上にわらを2把ずつ並べ、オサエ竹で押さえて、わら縄でレン(下地となる縦に並べた丸太)としばりつけます。さらにその上に短いかや(キリカヤ:先4分、元6分に切ったかや)を置き、長いかやを乗せ、オサエ竹で押さえてわら縄でレンと結びます。この作業を軒付けといい、このように作られた軒先は50cmほどの厚さとなります。
軒付け以降はかやだけで葺いていきます。キリカヤ、ナカオサエ(短めの全長のかや)、キリカヤ、オサエ(長めの全長のかや)を順番に積み上げて、その上をオサエ竹で押さえて、わら縄でレンと縛り付けていきます。これを繰り返し棟まで葺き上げていきます。

茅葺屋根の葺き替え〔破風について〕
破風は、小間(こま:かやぶき屋根は見る方角によって四角に見える部分と三角に見える部分がありますが、四角を大間、三角を小間と言います。)の一番上にある三角の部分です。風通しの役割や、昔はすべての家が囲炉裏をたき家中を煙でいぶしていましたので、煙を抜く役割などがあります。もともとは真ん丸い穴があいていただけですが、ちょうどこの集落にかやぶき民家が建ちだした200年位前から、破風にも飾り付けをするようになってきました。真ん丸い穴ではなく、家紋を彫ったり、魚の形をした彫り物(けんぎょ)を付けたりするようになってきました。この集落には8種類程度の家紋が施されています。
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